2011年11月05日

キューバの歴史―キューバ中学校歴史教科書 先史時代から現代まで―

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キューバの歴史―キューバ中学校歴史教科書 先史時代から現代まで― (世界の教科書シリーズ28)


世界の教科書シリーズ28ということで、キューバの中学校の歴史の教科書が邦訳されました。
まずその事実がすごい(笑)。
日本人はなんて物好きなんだろう。。というのはまあ冗談としても。

値段がちょっと高いので、よっぽどキューバを勉強している人を対象に作られたのかなとも思いましたが、読んでみるとそうでもない。もとが中学生向けの教科書というのもあって、とってもわかりやすく、キューバの歴史が勉強できます。

やっぱり日本人の興味関心でいうと、革命以後というか、1953年のモンカダ兵営襲撃事件前後あたりから後の時代がメインになると思うんですよね。フィデルやチェが出てきてからのことは、本もいっぱいあるし、大体わかる。でもこの本では、それは全体のうちの最後の4分の1ぐらい。それ以前の先住民の時代からスペイン人によるキューバ発見、植民地時代〜独立戦争〜アメリカの占領〜革命以前が4分の3を占めます。なので、キューバの歴史全体を見渡すには最適の本だと思います。
なるほど、こんな歴史があって、その結果としてああいう革命があったのだなと。

あたり前のようですが、日本とは全然違う。
まがいなりにも1400年ぐらい続いていて、平安時代なんて貴族の繁栄の時代があったり、200年も鎖国してみたりする国(もちろん、そんなことばかりじゃないけれども)とは全然違う。なんというか、ものの考え方の問題で言えば、そういうことに付随するような発想、アイデアは1ミリもないのかもしれないと思ってしまいます。
500年前にコロンブスに発見されてから、先住民は絶滅し、アフリカから奴隷が連れて来られ、ひたすら被支配の歴史を歩んで来た。というか、この教科書を読む限り、被支配と反抗がその歴史のほとんどのように見える。そういう国が世界にはあるんだなと、改めて思いました。

あと、やっぱり教科書ということで、一党独裁の国家ですから、国家の姿勢や方針みたいなものが色濃くあらわれているわけですが、一貫して「人民」「民衆」にとって個々の歴史的事実がどういうことだったのか、ということに主眼が置かれているのが興味深かったです。日本の歴史の教科書だったら、どうしても支配者層側からの記述になる。どういう勢力とどういう勢力が闘って、どっちが政権取りました、みたいな。例えば豊臣家が滅亡して徳川家が天下を取ったという時、それについての日本の教科書の記述には、一般の民衆みたいなものの顔が全く見えてこない。実際、大多数の日本人にはそれほど影響がなかったのかもしれない。でも革命以前のキューバの歴史は、ほとんど圧政者VS人民という形で語られていて、その歴史を語る上でのそもそもの構造の違いみたいなものが、とっても勉強になりました。そしてなにより、キューバ政府がどういうふうに国民を教育したいと思っているのか、ちょっと伺い知ることができました。そういう意味での教科書問題というのはなかなか難しいので、ここでは書きませんが。。

それにしても、他国の教科書を母国語で読めるって面白いですね。
ちょっとリアル・キューバを覗き見した気分。





内容紹介

キューバの9年生(中学3年生)のためのキューバ史の教科書であり、原始共同体時代から1970年代までを扱う。キューバ革命のみを重視することのない通史であり、キューバ人が自国の歴史をどのようにとらえているのかを知ることができる貴重な1冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
後藤 政子
神奈川大学教授。ラテンアメリカ現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Amazon.co.jpより


posted by eico at 03:25| Comment(0) | キューバの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

JAZZ CAFEでコンテンポラリー・キューバン・ジャズを。

ハバナ滞在中、時間のない中でふらっとJAZZ CAFEで超今時キューバン・ジャズを聴いてきました!

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しかし。。バンドの名前をチェックし損ねました。。。
行った時間が遅くて、最後の2曲ぐらいしか聴けなかったんですよね。
どなたかこの写真を見て、パッとわかるなんて方ないかしら。
内容はものすごい超絶技巧で、「この人たちどうやって拍をとってるんだろう。。」ってぐらい複雑なジャズをひたすらプレイしてました。
なんだかすごかったのは確か。
うーん。

Jazz Café
(Centro Comercial Galerías Paseo)
1era y Paseo. El Vedado
posted by eico at 02:11| Comment(2) | キューバの音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

本場キューバでCUBATON(クバトン)を聴く

キューバの若者に、CUBATON(クバトン)が聴きたい!
と言ってクラブに連れて行って頂きました。
(人数分の入場料とビール代と行き帰りのタクシー代がかかります(笑)。)

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いやあ、盛り上がっていました。
パフォーマンスしていたグループ、名前を聴いたのですが爆音の中でよくわからなかったのと、宿まで帰るまで覚えていなかったのとで、永遠に闇に。。。

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機材をチェックしたら、日本のクラブとそうかわらないですね。
オールCDJでした。
音もまあ、普通にいいなという感じ。


CUBATON(クバトン)というのは、レゲトンのキューババージョンで、レゲエ+ヒップホップのレゲトンそのままの音楽から、サルサっぽいヒップホップのような音楽もあります。
若者向けのポップスで、アメリカのR&Bのような音楽のスペイン語版といってもいいかもしれません。。
いろいろ歌詞とかダンスが卑猥だとかで、政府に目を付けられたりしたというニュースもいつだったか見ましたが。でも全然普通に街中で耳にしました。
ダンスについては、個人的にはジャマイカのダンスホールの洗礼を受けた後だったので(笑)、もう麻痺していて、そんな過激ってほどでもないかなと思います。
歌詞はスペイン語がまったくだめなもので全くわかっていません。

感想としては。。やっぱりソンとかサルサを聴くとホントに「すごいな〜」と思うけれども、
クバトンは他に似たような音楽がたくさんあるし、やっぱり本場のアメリカの方がまだまだレベルが高いかも。。と思いました。
でも今後はわからないですね。なにしろキューバですから。機材の質とかがどんどん他の国に追いついて、もろもろ洗練されていったら、とんでもないアーティストが出てきてもおかしくないかなと。
キューバ独特の歌い回しというか、”キューバ節”みたいなものが生かされていて、それはソンやサルサと共通のものがあって、おもしろいです。なぜか突然サルサばりのホーンが登場したりするし。

でもほんと、キューバの若者たちはみんなクバトンを聴いています。
3〜4年前から個人が携帯電話をもてるようになって、みんな携帯でYouTubeを見ていますから。
もう、この国はきっと、あっという間に変わるんだろうな。


クバトンはこんな音楽



この人、最近注目です。
なんだかすごくキューバかつレゲトンとしてもすごく繊細で、クオリティーが高い。
オートチューンかけまくりです。

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El Clave










2011年06月30日

ゲバラ最期の時 / 戸井 十月

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ゲバラ最期の時 / 戸井 十月

旅人、戸井十月氏が書くゲバラの最期。
ゲバラが死に、戸井十月氏が訪れたその場所に、なんだかとっても行ってみたくなる。
でも行けないんだろうな。
私は一生のうちに、ゲバラの死んだそのボリビアの村に、行けないかもしれないな。
そう思うと哀しいけれども、でも本当に行きたければどこにだって行ける、著者のように。

ゲバラもそうだ。アフリカやボリビアでゲリラをやりたいと思ったらやれてしまうんだ。
それをやるかどうかは、それにともなうリスクを引き受けるかどうかだけの問題なんだな。
どのくらいの大きさのリスクを引き受けられるかで、その人間の器が計られるとしたら、「捕虜になって銃殺されるかもしれないリスク」というのはすごいことだ。

チェが最後に話した女性の教師という人が出てきて、チェに会って自分の人生が全部変わった、チェが死んでから信じがたいような辛い目にもあった。でも、それでもチェに会えたことは自分の誇りだ、と言う。すごい男だ。

著者はゲバラの友人達にインタビューをする時、最後に決まった質問をすると言う。



「もし、チェが今も生きていて、次の旅にあなたを誘ったとしたらどうしますか?」
 答えは速く、そして簡潔だった。誰もが間髪を入れず、あたり前のような顔で答えた。
「もちろん一緒に行くさ」

(ーーーゲバラ最期の時 / 戸井 十月より引用)




すごい男だ。





内容紹介
チェ・ゲバラとはどんな男だったのか。彼とともに生き、ともに闘い、その最期を見届けた人々の証言から浮かび上がる伝説の革命家の実像を追う。ゲバラの生涯を追い続ける作家、戸井十月は何度も自ら中南米に足を運び、現地取材を重ねている。中でも本作はゲバラの殺された場所を訪ね、偶然にもその最期の様子を知る人々に出会い、貴重な証言を得ている。最期の生身のゲバラに出会う圧巻の内容である。

プロローグ「2005年の5月から8月、4カ月かけてバイクで南米大陸を一周した。1997年から始めた「五大陸走破行」の4番目の旅だった。
南米に限っては必ず訪ねると決めていた場所が一カ所だけあった。ボリビア共和国サンタクルス州カミリ北方イゲラ村と、そこから60キロ離れた山間の町、バージェ・グランデ。エルネスト・“チェ”・ゲバラが殺された村と、その遺体が30年間秘密裡に埋められていた街である。」著者は、キューバを離れた後ゲバラがボリビアでゲリラ戦を展開し、チューロ渓谷の戦闘で捕らえられて小学校の教室で謀殺された現場を訪れる。そこで彼は偶然にも当時ゲバラに最後の食事を運んだ少女に会う。さらに遺体に触れたジャーナリストに会い、生家にも遭遇し、貴重な証言をひとつひとつ集め、ゲバラがいかに生き、殺され、隠蔽されたか、最後の瞬間をリアルに浮かび上がらせてみせる。
Amazon.co.jpより
posted by eico at 03:19| Comment(0) | キューバの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月26日

MUSICA CUBANA / 監督: ヘルマン・クラル

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ミュージック・クバーナ スタンダード・エディション [DVD]


「音楽」とは何か、知りたかったらキューバに行けばいい。
そんなことを言いたくなるほど、キューバの音楽は、「音楽」だ。

この映画は、ブエナ・ビスタのマエストロ、ピオ・レイヴァと若手ミュージシャン達がバンドを組む、というストーリーで21世紀のキューバを描く秀作。
ハバナの街並やそこで生活する人達が、若手ミュージシャン達を通してドキュメンタリーに描かれていて、もう、これぞまさしくキューバ、といったところ。

キューバは総人口1100万人に対して、プロのミュージシャンが1万人いる、といわれるぐらいの音楽の国。
その技術的な水準は、世界でも1、2位を争う。もし音楽のオリンピックを開催するとしたら、金メダルの獲得個数1位の国はキューバになる、という話を聞いたこともある。
とにかくもう、”バカテク”であたりまえ、というすごい国だ。
どうしてこうなったんだろうか、と不思議に思う。

アフリカ系とスペイン系のミックスというのは人類として音楽的に最強なんだとか、他に娯楽が少ないから、音楽の分野が異様に発達したのだとか(実際、キューバのテレビは音楽番組ばかりやっているし、遊びに行くところはライブハウスばかり)、教育がスパルタだからとか(この映画にも国立音楽学校が出て来る)。
いろいろ説明されたりもするけれど、やっぱりそれだけじゃないだろうと思う。

もちろんテクニックばかりではない。この映画に出て来るシンガー達を見ればわかるように、彼らは即興詩人であり、プレイヤー達の表現力は半端なものではない。
この国では、どうしてこんな素晴らしいミュージシャン達が山ほど育つのだろう?

そんな疑問にたいして、この映画は、なんらかのヒントを与えてくれるような気がする。
結局、環境の力なのだと思う。

ピオ・レイヴァの最後の語りはもう、涙なしには聞けない。


「すべては変わる
 人生じゃ
 大抵のものは変わる
 だが決して変わらないのは生き方だ
 今日 明日 死ぬまで
 自分に正直でいることだ
 そして心に
 やましさを持たないこと
 それだけさ」


きっと、これが「音楽」なんだな。

生きることは簡単じゃない。
搾取と貧困、革命、冷戦、経済危機。波乱に満ちた歴史が、キューバの音楽を鍛えてきたんだと思う。
そしてその伝統を真摯に継承し、越えてゆこうとするミュージシャン達がいる。


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を手掛けたドキュメンタリー。キューバ音楽界のマエストロ、故ピオ・レイバと若き音楽家たちが、国の伝統と近代化の中で生きる姿を捉える。通常版。

内容(「Oricon」データベースより)
若きミュージシャンたちがキューバの伝統と現代化の中で生きる姿を描いた音楽映画。彼らのリハーサルやレコーディング風景、彼らの暮らしぶりや夢を語る姿などを収録する。
posted by eico at 14:48| Comment(0) | キューバ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月24日

キューバでクラシックカーに乗ろう

キューバはものすごいクラシックカーに乗り放題。
なぜならタクシーのほとんどがクラシックカーだから(笑)。

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どうしてこんな車が街を走りまくっているのかというと、キューバでは革命以降、個人は革命以前の車しか売買できないという法律があったからです!車を輸入するお金もないし、国産の車もないので、否応なくではあるのですが、そのおかげで観光客から見るとものすごい光景。キューバ革命は1959年なので、つまり、キューバにある車はほとんどが1959年以前に作られたもの。。。
フォード、ビュイック、ポンティアックなど、もうクラッシックカー好きにはたまらないのではないでしょうか。

もちろん、エンジンなどは積み換えていて、ロシア製のものとかいろいろあるらしい。
でも確実に、日本では車検はとおらない。。もう日本では前世紀の車すら乗らなくなるのに。
(その日本の厳しい車検のために海外に渡った日本車は、カリブ海でも見れます!ジャマイカはほとんどの車が日本車の中古でした。。)
ともかく、キューバでは車は廃車にしたり買い替えたりするものではなく、直して直して半永久的に使うもののようです。

とにかくキューバに行くと、最初のうちはタクシーに乗るのが楽しいです。
タクシーが溜まっているところに行って、かっこいい車を選んでドライバーに声をかけます。

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タクシーの中。内装もかっこいい車はさらに楽しい。



しかし!10台ぐらい乗ると、もう乗りたくなくなる。。。
たまに見かけるオートマのタクシー(国有車らしい)をわざわざ捕まえて乗るようになります。
なぜなら。。

ものすごく揺れてお尻が痛い。
ドアや窓が開かないものも。
いきなり途中で止まって、ドライバーがタンクに冷却水を足しはじめる。

など。クラシックカーは乗らなくてもいいね、外から眺めるのがいいね、となります。


ところがこの法律、今年に入って改正されたのだそうです。
これからどんどんキューバに新車が入って行くでしょう。
5年後には、この風景はもうないかもしれません。
キューバの人達にとっては悪くないことだろうし、観光客がどうこういう問題ではないけれど。
でも、クラシックカーが好きな人達は、今のうちですよ!今ならまだ間に合います。


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posted by eico at 01:40| Comment(2) | キューバの観光地(ハバナ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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